能登で地震ということ あと、新聞社・テレビサイトの報道比較
なんとも言えない。
当地の方は「またか」という気持ちだろうか。うーん。
昔、能登島にキャンプに行ったことがある。
海にかこまれていていいところだった。
キャンプ場の海にヤドカリを放して繁殖させたのは私です。*1
ごめんなさい。
さて。
ちょと見回っていたら気になったので、ここでメディア比較?してみる。
私の興味は新聞社のサイトなので、時系列にまずは見てゆく。
※ちなみに、あくまで該当報道社のサイトにのった時間のみを見ています。
新聞にのったものや、テレビで放送されたものとつき合わせたりはしてませんのであしからず。
観点は、報道した時間(速報)*2と、内容の詳しさ(詳報)。
時系列(新聞社)
4:33 地震発生
5:05 毎日新聞「地震:石川県輪島市で震度5弱 午前4時33分ごろ」
一等賞、おめでとうございます。
早い。
5:45 産経新聞「1年を経ずに再び石川県を襲った「強い横揺れ」」
この時間にこの文章量はなかなか。
気象庁によると、震源の深さは約11キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は4・8と推定される。
(中略)
輪島消防署では地震発生直後、署員がパトロールに出て被害状況を確認しているが、午前5時までに被害の報告は入っていない。署員は「昨年3月の能登半島地震ほどではないが、大きな揺れが数秒続いた。署内で物が倒れるようなことはなかった」と話している。
航空自衛隊輪島分屯基地では、当直10〜20人が被害状況を確認中。隊員によると、「10秒もなかったが、横揺れを感じた」という。
輪島市役所の嘉地和春総務課長は地震発生直後に市役所にかけつけ、「強い横揺れを感じて飛び起きた。すぐに防災無線で津波の情報を確認した。タンスが倒れてくるようなことはなかった」と話した。
消防署、自衛隊基地、市役所と、しっかり証言をえている。
ただ、知りたいと思った人がほしい情報がのってるかというと、疑問か。
(ほしい(と思う)情報については後述)
ちなみに、毎日と産経で震源の深さとマグニテュードの数字が違っている。
(理由は、以下のNHKにて)
6:45 朝日新聞「石川県輪島市で震度5弱」
震源の深さは約11キロ、地震の規模はマグニチュード(M)4.8。能登半島地震の余震とみられる。金沢地方気象台によると、津波のおそれはないという。
同県危機管理監室によると、午前6時現在、大きな被害は出ていない。
7:01 読売新聞「石川・輪島で震度5弱、能登半島地震の余震か」
なるほど。
ここまでで発生から2時間程度。
8:40 日経新聞「[http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080126STXKG002426012008.html:title=石川・能登で震度5弱、緊急地震速報は出せず
]」
こちらは共同のクレジット入りニュース。内容は以下。
8:45 47NEWS「石川・能登で震度5弱 緊急地震速報は出せず」
あれ?
本家の共同のニュースが日経の5分後に出てるよ。
気象庁は、今回の地震を昨年3月の能登半島地震の余震とみている。今後、大規模な余震が起きる確率は低いという。
同庁は昨年10月、震度5弱以上の揺れが予測される場合、揺れの到達直前に予想震度を出す「緊急地震速報」の運用を始めているが、今回は「震度4」と過小予測したため情報は出ず、システムの信頼性に疑問符が付いた。
北陸電力によると、志賀原発(石川県志賀町)1号機、2号機は定期検査のため停止中で、被害は確認されていないという。石川県内での停電世帯はない。
なるほど。
震度5がでないのではなかなか大変ですね。
どっかで「誤差が1ほどの可能性も」みたいな報道があった。
お。
ここで気になるのが、「地方紙は?」
というとこなのだけど、
北国新聞は8:54で共同のものを流している。
北陸中日新聞*3は、石川県・富山県のページには記事はなく、中日新聞のトップページに速報ニュース一覧として共同のものが出ていた。
ちなみに、11:27アップ。
地方紙には、「全国紙では書かない詳報」を求めて見に行くのですが、無理なお願いですかね。
ついでなので、テレビも見てみる。
テレビサイト
4:43の地震発生から、各局のネット上の記事を比較してみる。
私は東京圏なので1chから。
まずは公共放送NHK。
7:15にアップ。
「石川県輪島市 震度5弱」
気象庁が地震を詳しく分析した結果、震源の深さを20キロから11キロに、地震の規模を示すマグニチュードを4.6から4.8にそれぞれ修正しました。石川県警察本部によりますと、この地震でけが人や火災の発生など被害の情報は入っていません。また輪島市役所にも、住民から被害の連絡は入っていないということです。
毎日の情報がほかと違っていたのはそういうことだったのか。
次報。
「緊急地震速報は発表されず」
気象庁は「緊急地震速報」を発表しませんでした。気象庁は「緊急地震速報が出なかったのは技術的な限界だった」と話しています。
なっるほど。
NHKについては、10時前後の時点でネットを見始めたので、なんとなくもう少し早くから他の記事があったのかもしれないと思ってしまう。
さて、4ch。
4:49 日テレNEWS24「石川で震度5弱 津波の心配なし」
早い。ので、この数字。
6ch、TBSはアップ時間が書いてない。
「石川・輪島市で震度5弱の地震」、「「一般向け」緊急地震速報、発表されず」
とくに書くことはない。
8chのFNNは早い、4:37「26日午前4時33分 石川県能登で震度5弱の地震 津波の心配はなし」
1月26日午前4時33分に石川県能登で震度5弱の地震を観測した。
震源震央情報 石川県能登地方 深さ20km マグニチュード4.6
(中略)
なお、この地震による津波の心配はない。
発生から4分後。
早すぎる。
気象庁かなんかのすぐそばにたまたまいたのじゃないか?
次。
10chのANN「石川県輪島で震度5弱 被害状況は7時半現在なし」
地震の規模を示すマグニチュードは、当初4.6と発表されましたが、4.8に修正されました。この地震による被害の情報は、午前7時半現在、入っていません。なお、去年10月から導入された緊急地震速報は、推定震度が4だったため、作動しませんでした。
修正に言及。
ここでも、その地方がどう伝えているのか気になります。
地方のテレビより。
NHKの金沢放送局にも記事あり。
時間はみたところない。8:31に更新?わからない。
「輪島で震度5弱」
気象庁地震火山部管理課の上垣内修・地震情報企画官は記者会見で「今回の地震は、去年3月に起きた能登半島地震の震源地から北東に約20キロの場所で発生した。地震の起こり方も逆断層*4と呼ばれる同じタイプで能登半島地震の余震と考えられる」と話しました。その上で「能登半島地震の余震活動は終息に向かっていて今回のような大きさの余震が起きる確率は低いと考えられる。しばらくは震度2程度の地震が起きるおそれはあるが、強い揺れになる心配はない」と述べました。
逆断層…
余震の心配なし、と。
もうひとつ記事あり。
このあと住人に取材しているのだが、こういうのはほかのメディアには見られなかった。
つぎはFNN石川テレビ。
6:50にアップしている。「能登地方で震度5弱の地震」
地震の震源地は石川県能登地方で、震源の深さはおよそ20キロ、地震の規模を示すマグニチュードは、4.6と推定されています
やはりこの数字。
時報はこちら。
7:27「地震による被害状況や交通情報など」
北陸電力によりますと志賀原発1、2号機ともに運転停止中のため影響は出ていないということですが、念のため職員が施設内をパトロールしています。JR七尾線では、安全を確認するため七尾・徳田間で列車を停止させていましたが、17分遅れで運転を再開しました。このほか、特急列車などは通常通り運転しています。のと鉄道は上下線の始発を運休して代行バスを運行し、現在線路の点検を行っています。また、のと空港は職員が点検に当たったところ滑走路にはひび割れなど確認はされていません。このほか、上下水道やガスなどの被害は今のところありません。また、県の危機対策課によりますと輪島市曽々木地区の国道249号線の八世乃洞門が点検のため通行止めとなっています。
もしその当地に住んでいるとしたら、まず地震の情報は当然として、あと余震はあるのかというのと、こういう交通の情報が欲しいのじゃないかな?
そう思うのはわたしだけでしょうか。
まあ、私的にはGJ!
次はこちら。
内容としては、時間もたっていることだし、網羅している印象。
HAB北陸朝日放送は、残念ながら記事としては出ていない(10:55現在)。
しかし、トップ画面に目立つように「能登半島地震関連情報」のバナーをつけている。
「HAB能登半島地震関連情報」
■震度4
穴水町
この自治体別の震度の量はほかになかったと思う。
ちなみに、道路情報は12月18日付で更新がとまっている。
最後、ロゴが読めないテレビ金沢*4。
7:00アップ。「輪島で震度5弱」(10:30に新しいニュースが入ってしまって、リンク切れ)
JR七尾線は始発から一部の区間で徐行運転を行っていて、
17分の遅れが出ています。
のと鉄道は線路の点検作業を行っています。
午前6時1分穴水発と午前7時12分七尾発の2本が運休に。
早い時点でこういう情報がやはりほしいところ。
ちなみに10:30「輪島で未明に震度5弱」(テレビ金沢)。
いろいろ見てみて
気象庁が、今回の地震の発表を報道資料として6:30時点にしている。(参照=PDF)
正直、1ページ以降はどう読めばわからないが(笑)、いろいろと情報があると。
「逆断層型」に言及したのは、NHKのみだったと思う。マニアック。
これ以前と以後で数字が違うので、ある程度取材に走った時間がわかる。
やはり早いのはテレビ。
日テレが早いのは日テレ系列がとったネタでたまたま日テレにのっているだけかもしれないが、映像だと情報が少なくてもぽんと出せるというのはある気がする。
新聞社が遅い、というわけではない。7時までには主要社はだしている。
日経が遅いのは、地方にひとがいないと思うのでしょうがないところ。
それより、地方のひとを減らしているという産経と毎日ががんばっていたのがおもしろい。
産経の文の量に関しては、あれは別に本紙にのっていないのではないか?(間違っていたらあれですね、すみません)
ネットにのる文章としてのせているのでは。
ほかのところはまだ本紙にのるものをネットにのでているということではないかな。
どちらがいいかは、いろいろ考えると微妙。
というか。
よくテレビの速報性、新聞の詳報性というのを聞く(聞かない?)が、あまりその点、新聞が詳報に特徴がでたとは思えない。
とくに、地方紙の情報が共同通信のものだったのがちょっと…というところ。
なんでだろう。
独自の情報は、紙にでているのだろうか。
その点、地方のテレビのほうが、速報と詳報ができていたと感じる。
原発とか鉄道とか道路とか、全国的には興味ないだろうという情報を出せるのはとてもよいと思う。
まあ、被害に遭われてサイト見てる方そういう情報なんかほかで仕入れるのかも知れないけどさ。
災害に遭うとひとはどこに情報を求めていくのだろうか。
私はそのなかに、マスメディアもちょこっと含まれていると思うので、もう少し詳しく教えてくれたっていいじゃないと思うよ。
地域に密着して、いろいろな情報をのせてくれる会社とかが最近とても経営苦しいとか聞くし、そういう情報が流れなくなったら、どこかがカバーするのかな。
なんにせよ、みんなが知りたいと思うことと、特別知りたいひとがいる情報とがのっていると優しいのではと思いますよ。
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そろそろ時間、みていただいた方、お疲れ様です。
被災された方、謹んでお見舞い申し上げます。ご自愛ください。
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