yuichi0613's diary

yuichi0613の雑記、写真、日々の記録。

若者に実行するひとになってほしい〜「大いなる陰謀」

昨日は立川で映画を見てきた。
ロバート・レッドフォード監督・出演の「大いなる陰謀」。
内容としてはよかった。多少、3つの場面の繋ぎがうまくなく、説明不足のためなんとも物語にはいりこめないところがあった。
また、一様の答えを用意していない「投げっぱなし」な作品なため、あの唐突な物語の終わりに私はきょとんとした。そこで終わり?と。
それでも、アメリカ社会が抱える諸問題についての問題提起としてとてもよく頭に染みた。我々の無関心が、政治を腐敗させている。しかし、そこで強制的に目を向けさせるのはファショだもんなあ。

さて。
原題は「Lions for Lambs」で、第一次大戦中のドイツの将軍達がの会話が元ネタだという。
意味合いとしては、「羊に率いられたライオン」。軍にあてはめれば、無能な指揮官の下の勇敢な兵士たちということか。
ネットを見渡せば、邦題の評判がこれでもかというくらい悪い。
これはロバート・レッドフォード主演の「大統領の陰謀」のギャグかも。
まあ、タイトルは内容としてはズレズレだけど、商業的には妥当では。

描いている内容はとにかくアメリカ社会の現状について。
過去の失敗をとりかえそうと愚かな策をこうじる有力政治家。
政治と「共犯者」になることに抵抗するが、商業主義に毒されたマスコミでは意志を貫くことができないジャーナリスト。
「将来性」ある若者を捜し出すことをライフワークとする大学教授。
彼が見初めた有能な若者たち。
そのうち、シニシズムに犯された若者は堕落し、「変えよう」という意志あるものは自らの体を兵士として国のために戦い命を失った(低所得者層、ブラックアメリカンやヒスパニックなど兵士志願者が多いという問題もある)。

様々な場面が描かれているためメッセージが見えにくいところがあるが、監督で出演もしているロバート・レッドフォードの役柄である大学教授がもっともメッセージに近いはずだ。

ズレてたら申し訳だけど、若者へのメッセージじゃなかろうか。
実行するひとになってほしい、ということ。
ってか、ネット見てたらロバート・レッドフォード民主党支持者らしいので大統領選挙を控えての活動なのだろうか(間接的なね)。
そこらへんはいいか。

とにかく、一番のお気に入りのシーンはアーヴィングとジャニーンのやり取りだった。
ここらへんのリアルさは「大統領の陰謀」を思い出す。
政治家と記者、このいびつな関係にちょっと思うところがあるが、うまく言えない。

また眠いので以上。