yuichi0613's diary

yuichi0613の雑記、写真、日々の記録。

『日本の10大宗教』(島田裕巳)を読んだよ

八王子はこの本がふつうにセブンイレブンにおいてあるんだが、ほかの場所とかどうでしょうか?
ふっつうなのかなあ。

日本の10大新宗教 (幻冬舎新書)

日本の10大新宗教 (幻冬舎新書)

読んだら、すこしまえに会社のひとを世間話していて「真如苑知らないの?wwもぐり?www」と馬鹿にされたのを思い出した。
真如苑って新宗教の信者数ナンバー3の規模をもっていたんですね。

まず「はじめに」で、新宗教が話題になっている現状から10この新宗教を取り上げる目的、意図を説明。
つまり、これらの宗教が力をつけた日本社会の背景、また新宗教のこれからをあきらかにするために取り上げたという。

本書で挙げられたのは、掲載順に「天理教」、「大本」、「生長の家」、「天照皇大神宮教と璽宇」、「立正佼成会霊友会」、「創価学会」、「政界救世教、神慈秀明会と真光系教団」、「PL教団」、「真如苑」、「GLA(ジー・エル・エー総合本部)」。
「」内にいくつかあるのは、主流と分派をひとくくりに扱っているからだ。

基本情報として、その教団の始まり、時代や創立者、勢力を拡大した経緯などを紹介している。

戦後の混乱期に勢力を伸ばした教団、終末論を声高に叫んで不安をあおって救いを強調する教え、高度経済成長下での現世利益の強調で信者数を伸ばしてきた宗教などさまざまだが、いまの時代にそれらの教団は力を伸ばすことができていない。
それは宗教がはやる背景に「社会の状況」があるからだと。
そして、これからの社会、そして宗教はどのようになっていくのだろうかというところで本は終わる。

あくまで評価に踏み込まずに抑えた記述になっているので資料として読むといいかもしれない。

個人的には、真如苑の話がもう少しほしかった。
ほかの宗教が勢力を伸ばした背景には題目のみの簡素性、高度経済成長における現世利益の強調、強引な勧誘など納得できる理由はあるのだけども、真如苑の「日常性」を持ち、「世直しなき」宗教がいまの時代なぜ新宗教規模ナンバー3の大きさにまで伸びたのかちょっと読めなかった。

著者も指摘しているが、キリスト教系の新宗教にはふれることができていない。サイエントロジーとか。

宗教が悪に見られる日本において、宗教のエントリをするのはちょっとあれだったけど許してね。