yuichi0613's diary

yuichi0613の雑記、写真、日々の記録。

チコリ(アンディーブ)の話

今回、田舎帰ったら「ちこり村」なるものを見つけた。
一見、おみやげ屋さんふうの外見だがなんだろう。

さらに、ちこり?なんとも微妙なエッセンスのある名前だな。
気になり早速なかを覗いてみた。


チコリとは?
村で見つけた冊子にはこうある。

ヨーロッパ原産のキク科の野菜で、別名アンディーブとも呼ばれます。

ヨーロッパでは、日本のキャベツやレタスのように日常的に利用されているポピュラーな野菜です。

そうなのか。それは知らなかった。
写真参照。
形は小さな白菜みたいな。これで、いもの葉っぱとは驚き。
食べ方としては、水で洗って葉っぱをはがし、1枚の器としてハム、チーズ、アボカド、海産物などをのせた「チコリボード」が一般的。
ようは、チーズ食べるときのクラッカーみたいな雰囲気。

この村自体は、サラダコスモという会社が運営している。自治体のカネは入っていないみたいだ。いろいろ野菜を作りからかいている会社みたいだが、一般人の私には聞いたことない会社。
店にいた支配人の方(会社社員、村にきて1年みたい)にいろいろ説明していただいたところ、チコリという日本ではポピュラーでない野菜の新規需要の開拓と、農家の休田の有効利用、さらには高齢社会における雇用創出も視野にいれているとのこと。なので村内の食事処とか販売員などは、積極的に高齢の方を雇い入れているそうな。
あと、チコリを栽培しているところはもともともやし等を作っていた工場を移転した跡地を利用しているらしい。
もやしなの?
で、でかい蔵の中も見せて貰った。

この野菜、栽培するにはけっこう時間がかかる。
ヨーロッパ原産のためまだ試行錯誤はしているみたいだが、栽培時期は6〜10月(記憶違いの可能性あり)。まずは畑でタネからいもをつくり、養分をいもに蓄える。なんかふっつうにいもをつくったら、そのあと葉っぱを取り除く。このときの葉っぱはふつうに緑。ちなみに、チコリいもの栽培は、日本の数ヶ所の畑でやっている(場所忘れた)。
もひとつティップスとしては、キク科の植物なので、青いきれいな花が咲く。
で、とれたいもは一度この村に集めて、そんで冷やしてあったかくすると、春と勘違いしてまた葉っぱを出しにかかると。
そのときにまったく日に当てずに育てる。
だからもやしなんだね。
室温は16〜20度で一定。何日で栽培できんのかはちょっと記憶にないが、蔵の中で21日たったチコリ達は十分に伸びていたから収穫までそう遠くないだろう。


いもの方の話。
いもはあんまりでんぷんが含まれていないため、そのまま食うとなかなか苦いらしい。
で、焼酎にしている。
その工場も村にある。麹は米に頼るのだが、そのあとはふつうの焼酎作成過程と同程度。
香りが強くフルーティな味わい。アルコール度数25、33、45度(違うかも)の、3種類の焼酎(圧縮してる、してないの違いがある)が置いてある。名前は「いいちこ」リスペクトで「ちこちこ」というネーミングを採用。採用にあたり、福岡にあるいいちこ作っている会社の方にわざわざ出向いたという。

ちなみに上記栽培、製造過程はふつうに見学できる(たしか要予約)。

支配人によると、あまりにも知られていないチコリをいろんなひとに知ってもらい、とりあえず「日本人1日消費分の出荷」(たぶん不正確)を目指しているとのこと。
頑張ってください。

ちなみに焼酎とチコリ本体を買った。土産だな。