yuichi0613's diary

yuichi0613の雑記、写真、日々の記録。

「ジャーナリズム崩壊」(上杉隆)読んで、ちょっと一言

「ジャーナリズム崩壊」(上杉隆)を読んだ。
まあおもしろいんじゃない、と思うのと他に、元朝日記者の本田勝一氏、疋田桂一郎氏と岩瀬達哉氏との訴訟についての記述は、ちょっと違うのじゃないかなと思った。

ネットで探したら以下に詳しい。
「鬼蜘蛛おばさんの疑問箱 上杉隆氏の責任 08/12/24 14:45

http://p.ch.kitaguni.tv/index_archives.php?blog_id=onigumo&entry_id=780537

本多氏と疋田氏が言論の場での論争を放棄して岩瀬氏を訴え、司法という権力に判定を委ねたとして本多氏と疋田氏を批判しているのです。私は、疋田氏はあくまでも言論での解決を求めていたと記憶していたので、この書き方に違和感を覚えました。

すると、12月19日の週刊金曜日で「『ジャーナリズム崩壊』に見るジャーナリスト崩壊」(貧困なる精神388)として本多勝一氏が反論していました。本多氏は、故人である疋田氏に代わって疋田夫人が上杉氏に宛てた質問状を紹介しています。それによると、岩瀬氏の記事に対して疋田氏が言論で解決すべく努力したのに埒が明かず、疋田氏が反論書を自費出版したところ、岩瀬氏は反論書が名誉毀損に当たるとして疋田氏を訴え、疋田氏は反訴したということになります。

であれば、言論の場での論争を放棄したのは岩瀬氏の方だったということになります。上杉氏は重大な勘違いのもとに、疋田氏と本多氏を批判したことになるのではないでしょうか。注目を浴びている本で事実誤認による名誉毀損があるならば、読者に与える影響はかなり大きいはずです。著者は誠実に対応しなければならないでしょう。

97年に雑誌に書かれ、その反論のために疋田氏が自費出版した著書は「書かれたらそれまでよ日誌」。訴訟にまで発展し、判決を聞く前に亡くなった。
上杉さん、これはちょっといただけない。