鑑賞の感想:『パルプ・フィクション』って悪い冗談だらけ
こういう物語を織り込ませるやり方は鑑賞後すぐの感想がいいんだが、そのタイミングを逃してしまった。
まあ、いい。
『キル・ビル』などで有名なクエンティン・タランティーノ監督の出世作。
なんというか、作品全体に漂う「明るいブラック・ユーモアの世界」というか、「日本語なら悪い冗談」な物語の羅列に脱帽。
監督はアホなんじゃないかと思う(いい意味で、ですよ!)。
形式としては、オムニバス。いろいろな物語を、あるテーマに従った形で別々の物語としてつなぐ。この場合はそれぞれの物語はある部分で密接に関わっている于。普通の映画やなんらかの作品ならカットされてしまうシーンを積極的につないでいるのが特徴的。これはつまり、ある物語では重要ではないそのショート・ステイトメントが、他の物語では違った意味を帯びてくるということ。うまく出来ている。
オムニバスのすべての物語が密接に合わさった作品としてのタイトル『パルプ・フィクション』。公開当時の衝撃がどんなだったか、すでに20年近くたったいまではわからないが、少なくともその特徴的な物語構成の面白さは、いま見てもすごいと思えるものだった。
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結局、「仮面の男」はただのM男ですか?www