[政治]赤坂太郎の解散の見方(文藝春秋3月号)
『文藝春秋』3月号p.226
赤坂太郎の解散の見方。「六月解散」説はG20サミットがあって難しいのでは、と。
今年の政局は、六月に衆院解散含みで緊迫するという予想が多い。三月、九月も「候補」だが、三月だと選挙制度改革、消費税増税の関連法案がほとんど審議されていない状態で信を問うことになり現実的ではない。
九月は民主党も自民党も党首選を控え、与野党の対立よりも党内の闘争に関心が移る。
よって消去法で、六月二十一日の会期末をめどにした「六月政局」が本命視されるのだ。この場合、野田が消費税増税や衆院定数削減を争点に解散に打って出ることも考えられるし、内閣不信任案が可決され解散になだれ込むパターンもある。
だが、政治日程を凝視すると六月解散も難しい。六月十八、十九日の両日にメキシコでG20首脳会議が行われ、野田も出席するのだ。帰国は早くても二十日。会期末までわずか一日という日程で政局をコントロールするのは不可能に近い。重要法案が会期末に滞留することも考えると、三十日から五十日程度の会期延長をして七月下旬解散、八月衆院選というシナリオが見えてくる。今年の永田町の夏は、間違いなく暑くなる。
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