yuichi0613's diary

yuichi0613の雑記、写真、日々の記録。

子供に「好きなことをやれば」と親として言えるか

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子供には好きなことやれと言いたい

ここでは彼と呼ぶ。

彼は、長男ということと、いやに空気を読むということ、そして最大の原因は引っ込み思案だったこともあり、
自分が好きなことというのは、けっこう抑制していた青年期。
とはいえ、
幼少期の両親は、同じ感想をもたないかもしれないが。


引っ込み思案なところは、引越しと小学校低学年で体重増加を経験して、かなり傾向が強まった。
自己肯定を裏では強くするナルシストだからこそ、化けの皮を剥がさないための外皮としての自己否定感が残った。


彼には、やりたいことをやる気は少しあるが、外見の意識を優先するあまり、すぐ諦めて家でゲームやギターをする日々が続いた。まさに内弁慶の見本。


彼が変わるには、大学への入学、そして20代中頃の開田高原への家族旅行というきっかけが必要だった。
それほど、染み付いた性質は粘り強く彼の心を縛り付けていた。


それは誰のせいでもないが、彼のせいとしか言えないものでもあるし、よくはわからない。
しかし、理由を外部要因に求めるのは簡単だ。両親のせい、社会のせいにした。
その当時はそうした。そのほうが楽だったから。それで一周まわって、一年したらどうでもよくなった。


ただ一つ、彼に仮に子供ができたとしたら、
「自分の好きなことはやってみればいいんじゃない」
と言ってあげたいなと思う。
要所要所で、そして生きることについても。



そして。
自分の心残り、自分が持っていた声なき声を、子供に託したいという気持ちを自覚するにつれ、改めて両親の人生、そして思いを別の形から自覚する。


彼がまだ20代前半のとき、久しぶりに飲んだときに父親が言った、「家族を守りつづけるのは大変なんだよ」という一言の重みは、その立場を目の前にして、ようやく掴めそうになってきた。



いくらでも語ることはあるが、このへんで。