yuichi0613's diary

yuichi0613の雑記、写真、日々の記録。

安倍元首相の逝去に際して書いておく

ショッキングな報から一夜あけた。

 

昨日、たまたまつけたテレビの速報で、

「奈良で選挙運動中の男性が銃撃される。安倍元首相とみられる」

というニュースが流れた。

 

 

懸命な救命の甲斐もなく、亡くなられた。

若くして期待された政界のプリンス。

今後の日本の方向性に大きな影響力を発揮した、実行力ある政治家だった。

 

 

 

意図的に報じられない部分もあるだろうなかで、

いまのところ伝わってきているのは、

犯人の犯行理由の理不尽さというか、不可解さというか。

「特定の宗教団体につながりがあると思い込み、犯行におよんだ」

それなら、なぜ安倍元首相が狙われなければいけなかったのか。

 

 

自分が見える範囲でだが、

報道や政治家が「選挙期間中に行われた蛮行。民主主義への挑戦。決して許されることではない。」

といった言説を多く目にする。

 

 

大きな社会への影響があるのに、

何度か見かける、演説会場で本人が登場した後方でたたずむ犯人の顔には、

なんというか、

悲壮な決意もなければ、なにも感じられないような表情で、

ただそこにたたずんでいる。

なんなら、安倍元首相が登壇して拍手までしている。

そしてそのあと、

自宅で用意した手製の銃を使って、

1発目を放ち、2発目で本人へ致命傷を負わせている。

逃げるわけでもなくその場でたたずんで、

SPや警備に捕まる様子を写真でもよく目にするが、

なにか大きなことを成し遂げたという思いもなく、

自分が犯した罪や影響の大きさをまるで意に介さないような、

そんな表情で羽交い締めにされ、地面に押さえつけられていた。

 

 

 

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ぶこめでも、

「こんなことが起きるはずがないということが、起きてしまった。

こういうことが起きる日本になってしまったということが、

空恐ろしい」

と書いた。

 

 

 

元首相を亡き者にするという社会への大きな影響、その残酷な意味と。

 

それと、

ひょうひょうと、というか、

事を成した意味をまるで理解していない(と見える)

犯人の語る言葉の軽さや理由の不可解さ、

このギャップが、空恐ろしい。

 

 

 

 

昨年の衆院選でなんとなく感じた、

著名な政治家への逆風と落選(確実な地盤・看板がある人はそこまで目立たなかったが)。

 

 

SNSでも感じる、

「傷つける」ことへの無理解というか、

市民感情の傍若無人さというか。

(一部であることは理解しつつも、個への影響の大きさは計り知れない)。

 

 

 

ことさら社会の分断にふれるつもりはないが、

とにかくよくわからない。

 

理解のできなさ、不可解さ、

そんな巨大なグロテスクなエネルギーが

簡単に元首相の命を奪ってしまったという事実が、

今後の社会にどんな影響を与えるか。

 

 

とにかくよくわからない。

その気持ち悪さを、こうして文字に残しておきたい。

 

 

改めて、哀悼の意を表します。