yuichi0613's diary

yuichi0613の雑記、写真、日々の記録。

いまさら『華氏911』(マイケル・ムーア)を見たよ

なんで見ようと思ったのだっけか。
そうだ、ミャンマーや中国の大災害の話から人が死にゆく映像って話になって、そのなかで「イラクのときの映像だと、『華氏911』がなかなかきついよ・・・」ということになった。
たしかGYAOで見れたときに(いまも見れる?)、見たのだが、途中で接続が切れていろんな意味で切れた。

今回見てみて。
ちょっとみていたら、ムーア氏の経歴が気になった。
おエライ方に顔は売れているみたいだし、どんな人生を送ってきたひとなのだろう。
wikipediaを参照してみると、中流家庭の子で、故郷にはゼネラルモータースの工場があり、家庭としてもなかなかのリベラルな一家みたいだ。

できそこないながら大統領になった大統領の息子のエリートとその大統領をリーダーとして選出した国のために兵隊としてイラクへ旅立つ貧困層のひとびと。

まず一言、これってマジ?という。
ちょっとまだわかんないけど、けっこう前のだしまた調べます。
さて。
戦争を始めた理由とか、サウジとの黒い関係だとか。
911への警戒が薄かった政府とか。
いろいろと批判していて、wikipediaでは「ブッシュの当選を防ぐ名目で製作」というのが笑った。
でもそれだけじゃなくて。

家計や学校の学費を稼ぐ名目で戦地に自ら赴かざるを得ない貧困層のひとびとを見るに「いまの政治体制を維持するためにその恩恵をあまりこうむっていないひとびとが犠牲になる」転倒を思う。
「息子の死はうそじゃない」というお母さんの言葉
が痛い。

この映画にこめたムーア氏の気持ちは「ブッシュ氏ね」かもしれないが、私は「お前の目で見てみろ」というメッセージを受け取ったつもりになった。

アメリカの「戦士」たちの映像はある。しかしイラクの無辜の人々はどうか。
戦争は「数」でそのはかない人生を見えなくさせてしまう。ひとりひとりのストーリーを生きているその尊さが忘れ去られてしまう。
そんなのやだなあ。

いや、それでもそうやって世の中は動いているのだろうし、しかたがない。
のだけどね。

そこを掘り出すのがジャーナリストであったり、文屋だということなんだろな。

まあ不条理でも、よりよく生きていかねばならんとは、どうなってんだね世の中はって、ガキな私は思ってしまうけど。

だからこそその不条理を見つめ続けなければ、また、その不条理を不条理だと感じつづけることが大事なんだと思う。

いつもどおりまとまらないなあ。