yuichi0613's diary

yuichi0613の雑記、写真、日々の記録。

[選挙][ネット]クチコミ@総選挙について

またおもしろいサイトが出てきたなあ、という印象。

クチコミ@総選挙
http://senkyo.kakaricho.jp/


かるく2点を書いてみますが。
1.公選法違反は大丈夫?
2.予測結果から見るバイアスについて
■公選法にはひっかかんない?
公選法138条の3に「人気投票の公表の禁止」というのがあります。
それに引っかかんないかなあ、大丈夫かなあという疑問。
前回だか、予測市場を使った「総選挙はてな」のときにそういう議論があった記憶がある。
詳しいところは山口さんブログ参照
http://www.h-yamaguchi.net/2005/08/post_9e67.html

調査、研究におけるサンプリングの公平性の担保ができれば、大丈夫なのか。
上記サイトでは、こういう説明をしている。

過去の選挙における候補者の氏名や政党名などのキーワードから抽出されるクチコミ数、候補者の属性と得票結果との相関を分析し、投票日前までのネットの口コミ数の動向を分析することで、各候補の得票率が予想できるというもの

ということらしい。
あと、「分析」というのもどうか。恣意性を否定できるか。
研究と銘を打っているからよいのか。

あとは「公表」なんですが、結果の公表によって有権者の意見に影響が及ばないためっていうなら、報道各社の「世論調査の公表」はなんでいいんだよといつも思う。

ま、大丈夫ってとこでしょうか。

■予測結果のバイアス
予測結果を見ると、得票順位は当たっているものの、得票率の精度は低いかも。

研究について
http://senkyo.kakaricho.jp/resarch.html

一方で、すべてに共通しているのが「下位得票者の過剰評価」。
これは2つあると思っていて、「下位得票者の多くが『革新政党』所属であり、その支持者がよくネットを使っているため」。逆に言うと、自民党はあまり言及されない?
あとは、「泡沫に生易しいネット空間」ということか。

これたぶん、選挙区における政党ごとの票分布を厚めに考慮に入れないと、すべて下位得票者に生易しい予測&その分、上位得票者の過小評価になる場合が多いと私は思います。

■面白そうな「テレビ番組のメタデータの分析」
あ、面白いなあと思ったのが、「テレビ番組のメタデータの分析」をするところ。
ITmedia”ネットの口コミから衆院選の結果を予測 「クチコミ@総選挙」”より。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0908/05/news087.html

テレビ番組のメタデータから抽出した、政党名や候補者の番組内での露出の推移も公開する。
(略)
番組メタデータは、エム・データから提供を受ける。

これはほかにない面白い取り組みだと思う。
どんな感じになるのか、ぜひ見てみたい。

さてさて、投票予測、うまくいくでしょうか。