困ったな、空がキレイだ。
そんな空を、カミキリムシがブンブカしながら飛んでった。
あいつらは本当に飛び方が危なっかしい。
昨夜はセミの野郎が深夜なのに電灯の周りをジワジワいいながら飛んでいた。
これまで空を飛べる羽根が欲しいと無い物ねだりで考えてたけども、自分は自分であるべし、自分の所与の性格を大切にしていこうという理念を頑強に持っている以上、羽根をねだることはルール違反な気がしてきた。
どうなんだろ?
羽根は生えてくるものなのだろうか?
飛ぶくらいに速く走ればよいのか?
飛べるような科学を発明すればよいのか?
「羽根」を座して待っててもダメなのだろうという気はしている。