『創』「新聞社の徹底研究」もやはり読んだよ
『創』4月号掲載の「新聞社の徹底研究」もここまできたらということで読んだ。
例によって、内容を以下に。
- 新聞三紙連合とマスメディア界再編の行方
原寿雄
桂敬一
河内孝
- 出版分社化、朝日新聞社の「改革」の行方
篠田博之
- 次々に仕掛ける読売新聞 「1000万部」の闘い
丸山昇
- 毎日新聞「J文字」紙面改革と新規事業のリバイバル戦略
藤平吉郎
- 日本経済新聞グループ 「大再編」1年後の成果
伊藤隆紹
- 小回りを生かす産経新聞の挑戦
道田陽一
- 新聞界の知られざる暗部「押し紙」をめぐる実態
三者の座談会について。
途中気になったのが、ルパート・マードックと企業買収の話に付随してでた、以下の言葉。
桂:日本でも、2011年に情報通信法が施行されれば、似たような動きが必ず出てくる
このあと、やはりメディア生き残り戦略としては、メディア・コングロマリッドの形成に話がいく。
「NTT、ソフトバンク、KDDIといったところとの一体化」というのを河内氏は言っている。
もうひとつの生き残りの手段として、「通信社化」というのもある。
つまり、「ファクトの取材は通信社に任せ、解説や他社に配信できるような記事をかく」ということだった。
ただねえ。
理想的なのだけど、コンテンツの強化が直接、販売や収益につながっているのならいいねえと思う。
駄目な印象論だけど、日本じゃあ無理じゃないかなあと。
コンテンツが購買につながらないでしょ。そして、収益につながらないでしょ。
まあいいや。
朝日の特集は、出版にとネット事業に重点をおいているが、編集部門や購買数の減少には言及していないので物足りない
あ、読売の特集にあったが、渡辺オーナーは著書『君命も受けざる所あり』(日本経済新聞出版)に、後継者を内山斉・読売グループ本社社長だと書いているという(08年1月17日付「東京情報」からの孫引き)。
毎日新聞については、積極的な展開をしているという印象。
なんかそれぞれ内容の濃淡が違うね。そりゃそうか。
疲れたからこんなとこでまた。